一冊の本では、人名に複数の呼び方があったり、専門用語が前の定義に依存したりします。「正確に訳して」という一般的な指示より、重要な訳語を明示したほうが、結果を確認しやすくなります。
元の EPUB を開く
本文、章、目次が正常か確認します。壊れた構造を翻訳が自動修復するとは考えず、原本を保管し、処理する権利のある内容を使ってください。
スキャンが出発点なら、まずPDF から EPUB への変換を確認します。認識と翻訳を分けて見ると、誤りがどこで生じたか判断しやすくなります。
短く明確な翻訳メモを書く
PDF Craft の EPUB 翻訳では、用語、人名、表現の希望を指定できます。辞書全体ではなく、繰り返し使う言葉や曖昧な語を優先します。
例えば技術書なら、次のように書けます。
large language model は「大規模言語モデル」と訳す。製品名とコードの識別子は原文のまま残す。定義済みの用語は、文脈で意味が変わらない限り同じ訳語を使う。
小説では人物名や敬称の扱いが重要かもしれません。逐語的な構文と全面的な意訳を同時に求めるなど、矛盾する要求は避けましょう。メモは翻訳を導く指示であり、必ず適用される用語データベースではありません。
文脈の役割を理解する
PDF Craft は周囲の文章を参照し、段落と章の構造に配慮します。隣の文に依存する指示語などを扱ううえで役立ちます。
ただし、毎回すべての章を完全に記憶しているわけではありません。近くの文脈だけで、遠く離れた章の訳語まで一致する保証はありません。構造チェックも事実確認や意味の正確さの証明ではありません。
確認しやすい形式を選ぶ
訳文のみはコンパクトです。対訳形式は原文が近くにあり、定義や人名を照合しやすくなります。対訳 EPUB の使い方も参考にしてください。
結果を開き、目次、段落順、表や脚注、数式への切り替わりを確認します。処理完了は品質認定ではありません。
複数の場所を抽出して読む
冒頭、中盤、終盤に加え、専門的な節や会話の多い場面を読みます。重要語を検索して表記の違いを調べ、連続した段落で指示語のつながりも確認しましょう。
原文の誤り、表現の選択、構造の欠落を区別します。出版や重要な用途には適切な人の確認が必要です。目指すのは準備と検証がしやすい書籍翻訳であり、誤りがないという約束ではありません。