# 翻訳する前にWebページをEPUBに変換する

外部ツールで許可されたWebコンテンツを書き出し、ナビゲーションの不要な要素を取り除き、章の順序とメタデータを確認してから、使えるEPUBを翻訳します。

オンライン記事は、EPUBにしておくと読みやすくなることがあります。文字サイズを変えられ、ナビゲーションの要素も少なくて済むからです。翻訳はこの下準備のあとに行えますが、その前に必要なのは、メニューや重複したリンクの寄せ集めではなく、目的の記事が入ったブックファイルです。

PDF CraftはアップロードされたEPUBから処理を始めます。WebページのURLを取り込んだり、Web連載の各話を集めたりする機能はありません。まず外部のツールで書き出すか変換し、ファイルを確認してから翻訳に進んでください。

## 外部の書き出し方法を選ぶ

まず、出版社が電子書籍やダウンロードを用意していないか確認しましょう。そこには記事の本来のタイトル、画像、注記、出典表示がすでに含まれているかもしれません。抜粋ではなく、必要な内容がすべて入っているかを確かめてください。

保存が許可されているコンテンツであれば、ローカルに保存したHTMLファイルを電子書籍に変換する方法もあります。Calibreの[対応形式のドキュメント](https://manual.calibre-ebook.com/faq.html#what-formats-does-calibre-support-conversion-to-from)には、HTMLの入力とEPUBの出力が記載されています。保存した素材を追加し、EPUBへの変換を選んで、結果を確認します。ただし、保存したページに含まれていなかった記事本文を、変換が補ってくれるわけではありません。

ブラウザのEPUB書き出し拡張機能を使う方法もありますが、そのツールのドキュメントと権限を実際に確認してください。1つの記事だけを扱うものもあれば、複数ページをまとめるものもあります。有料会員限定のコンテンツや、動的に読み込まれるコンテンツ、欠落したコンテンツを復元できるとは限りません。私的なページへのアクセスを拡張機能に与える場合は、それが適切かどうかをよく判断しましょう。

## 記事の内容を残したままナビゲーションを取り除く

翻訳の前に、サイトのヘッダー、Cookieに関する通知、購読の案内、関連記事の一覧、コメントなどが繰り返し入っていないか見てください。これらが本文として取り込まれていると、翻訳ツールが記事の一部として処理してしまうことがあります。

書き出した形式に合ったエディタで作業用のコピーを整えます。元の書き出しファイルは残しておき、誤って削除した段落を復元できるようにしましょう。本文以外をすべて削るのではなく、著者名、出典リンク、キャプション、関連する注記は残します。

最後の段落は念入りに確認してください。書き出しがページ送りの区切りで止まっていたり、後から読み込まれる内容が抜けていたりすることがあります。最初の画面がきれいに見えても、記事が完全だとは限りません。

## メタデータと章の順序を確認する

記事1本の場合、タイトルと著者名は読書アプリのライブラリで見分けられる状態にしておきます。複数の記事をまとめる場合は、章が読みたい順に並んでいるか確認してください。変換ツールがたまたま見つけたリンクの順序に、並びを任せてはいけません。

Calibreの[HTMLコレクションの手引き](https://manual.calibre-ebook.com/faq.html#how-do-i-convert-a-collection-of-html-files-in-a-specific-order)では、リンクをまとめた目次ファイルで順序を制御する方法が説明されています。ファイル名の数字だけで読む順序が決まると決めつけず、現在のツールの手順に従ってください。

EPUBを開いて、次の点を確認します。

* ライブラリに表示されるタイトルと著者名。特に、よく似た書き出しファイルが複数あるときに重要です。
* 目次と、各セクションの最初と最後の段落。
* 画像、キャプション、出典の記載。
* HTMLの書き出しで崩れた可能性のあるアクセント記号などの文字。
* 重複したナビゲーションや、途中で欠けている記事の続きがないか。

文字サイズを変えてみるのも有効な確認方法です。通常の記事本文なら、横に何度もスクロールしなくても読めるはずです。EPUBに画像として貼り付けたスクリーンショットは、文字サイズを変えられる本文とは異なります。

## 元のEPUBが使える状態になってから翻訳する

用意したファイルを[EPUB翻訳ツール](https://pdfcraft.ai/ja-JP/epub-translator/)にアップロードし、翻訳先の言語を選んで、翻訳のみか対訳かを指定します。必要であれば、内容を短く説明する文と用語の指定を追加してください。処理が終わったらダウンロードし、保存しておいた元のファイルと見比べます。

対訳形式では、各原文のあとに訳文が続きます。精読には役立ちますが、元のファイルにナビゲーションのテキストが残っていれば、それも読み進める際の余計な要素になります。つまり、元ファイルを整えることは、翻訳の品質だけでなく読みやすさの面でも重要です。

初めて利用する方には試用クレジットが付きます。翻訳は使用量に応じて課金されます。大きなコレクションを送信する前に、[料金](https://pdfcraft.ai/ja-JP/pricing/)と現在のアップロード上限を確認してください。

## 元の情報へたどれるようにしておく

記事のタイトル、著者名、URL、そして必要に応じてバージョンや参照日を控えておきましょう。読むために保存したEPUBは、Webページが更新されたあとも手元に残ります。どの時点の内容を翻訳したのかがわかると安心です。

元ファイルの別の準備方法については、[KindleからEPUBへの変換](https://pdfcraft.ai/ja-JP/blog/kindle-to-epub-workflow/)をご覧ください。完全なファイルを扱うサービスの選び方については、[EPUB翻訳ツールの比較](https://pdfcraft.ai/ja-JP/blog/epub-translator-comparison/)にまとめています。どちらの方法を選んでも、用意した元ファイルが完全で、用途に適しているかを確認する必要は変わりません。

