# DeepLでEPUBを翻訳できる？本をまるごと翻訳する現実的な方法

DeepLの現在のファイル対応状況を確認し、変換と再構築にかかる手間を理解したうえで、読める翻訳EPUBを完成させる方法を選びましょう。

DeepLのテキスト翻訳が気に入っているなら、それをEPUBの本に使えないかと考えるのは自然なことです。ただし問題はファイルの扱いにあります。言語を翻訳することと、読めるEPUBを完成させることは、別々の作業です。

DeepLの現在の[公式ファイル形式一覧](https://support.deepl.com/hc/en-us/articles/360020582359-File-formats)には、EPUBは直接アップロードできる文書形式として載っていません。対応している文書形式と、プランごとの制限が記載されています。作業を始める前に、この一覧と実際のアップロード画面を確認してください。古いブログの形式一覧や料金は間違っている可能性があります。

## 変換するか、EPUBを直接処理するか

分けて考えるべき方法は3つあります。

| 方法                             | やること                        | 自分で対応する部分                  |
| ------------------------------ | --------------------------- | -------------------------- |
| 対応形式の文書に変換する                   | その文書をDeepLで翻訳し、あらためてEPUBを作る | 章の構造、画像、リンク、注釈、最終的なパッケージング |
| 適切なエンジンを設定したCalibreの翻訳プラグインを使う | プラグインとサービスの認証情報を設定する        | エンジンの互換性、サービス利用料、出力設定、確認作業 |
| オンラインのEPUB翻訳ツールを使う             | EPUBのままアップロードし、出力形式を選ぶ      | 手順、現在の制限、ダウンロードした版の確認      |

どれかが自動的に品質で勝るわけではありません。実際の違いは、翻訳そのもの以外にどれだけ作業が必要かという点です。もともと編集するつもりなら、元ファイルをDOCXにしてからEPUBに戻す流れも許容できるでしょう。ただ読みたいだけなら、この方法はあまり魅力的ではありません。

## 先に変換するなら、両方の変換を確認する

Calibreの[変換ドキュメント](https://manual.calibre-ebook.com/conversion.html)では、対応している変換の流れとオプションが説明されています。元のファイルは手を加えずに残し、対応形式の中間文書を作成して、翻訳に送る前に中身を確認してください。この時点で章見出しや注釈が欠けていれば、翻訳の段階でそれらを確実に復元することはできません。

DeepLの現在のプランの利用枠、ファイルサイズと文字数の上限、出力条件、言語ペアを確認しましょう。これらの制限は同じように扱えません。コンパクトな小説でも、図版の多いマニュアルよりはるかに文字数が多いことがあります。`.epub`の拡張子を別のものに変えても意味はありません。中身が変換されるわけではないからです。

翻訳後は、適切な変換ツールやオーサリングツールでEPUBを作成します。章のナビゲーション、注釈、画像、書式を元のファイルと比べてください。翻訳された段落が中間文書上ですべて正しく見えても、変換の過程で構造が変わることがあります。

## 長いテキストと再構築にかかるコストを見積もる

サブスクリプションの利用枠、文書の割り当て、APIの利用は、それぞれ別の課金の仕組みです。実際に使う製品を確認してください。デスクトップ向けプラグインはAPIの認証情報が必要で、個人向けサブスクリプションの対象外かもしれません。昔の広告の料金が当てはまると決めつけず、提供元の現在のアカウント情報を確認しましょう。

自分の作業時間も見積もりに含めてください。章を抜き出し、見出しを保ち、翻訳した部分を結合し、参照を組み直す作業は、翻訳そのものより長くかかることがあります。本を分割する場合は、章の順序とファイル名の付け方を記録しておく必要があります。

技術書なら、略語、数式、図表番号の扱いを確認します。小説なら、離れた章にある会話や繰り返し出てくる人名を見比べます。有名なエンジンでも、ファイルをまるごとアップロードする方法でも、一貫性が完璧になる保証はありません。

## PDF CraftでEPUBを直接翻訳する

ダウンロードして読める版を作ることが目的なら、本をまるごと[PDF CraftのEPUB翻訳ツール](https://pdfcraft.ai/ja-JP/epub-translator/)にアップロードしてください。翻訳先の言語、翻訳のみか対訳かを選び、主題、人名、用語、文体について簡潔な指示を入力します。完了したタスクから結果をダウンロードできます。

対訳版では、各翻訳が元の文章の直後に配置されます。原文と見比べるのに便利ですが、左右に並ぶ段組みやプロによる校正を保証するものではありません。章、目次、画像など、本の構成は可能な範囲で保持されるため、完成したEPUBはお使いのリーダーで確認してください。

新規ユーザーにはトライアル用のクレジットが付与され、翻訳は利用量に応じて課金されます。現在の料金は[料金ページ](https://pdfcraft.ai/ja-JP/pricing/)に掲載しています。この流れではPDF CraftにDeepLエンジンの選択機能はないため、DeepLアカウントのフロントエンドだと考えるのではなく、対応している作業のために選んでください。

## 成果物で判断する

何らかの理由でDeepLを使う必要があるなら、中間ファイルと最終ファイルの作業を明確に計画しましょう。Calibre内でもっと細かく設定したい場合は、[プラグインの使い方](https://pdfcraft.ai/ja-JP/blog/calibre-ebook-translator-workflow/)を参照してください。EPUBを丸ごと別の言語にするのが主な目的なら、[EPUB翻訳ツールの比較ガイド](https://pdfcraft.ai/ja-JP/blog/epub-translator-comparison/)でファイル全体を扱う方法を比べてください。

どの方法を選んでも、最後にEPUBを開き、フォントサイズを変え、いくつかの章リンクをたどり、重要な箇所を原文と照らし合わせてください。作業が終わるのは、サービスが翻訳文を返したときではなく、その版が読めて確認できる状態になったときです。

