# 翻訳したEPUBで文字が表示されない？ フォントと言語設定を確認する

多言語EPUBで文字化けや豆腐（□）が出るときは、元ファイルとの比較、リーダーのフォント変更、別の閲覧アプリでの表示確認を順に行い、原因が本文・フォント・リーダーのどこにあるか切り分けます。

文字があるべき場所に□（豆腐）が表示されていても、翻訳で単語が抜け落ちたとは限りません。文字データは存在していて、選択中のフォントがその文字を描画できないだけの可能性があります。逆に、ファイル側で文字が欠けていたり壊れていたりする場合は、フォントを変えても直りません。

多言語のEPUBでは、次の3つを分けて考える必要があります。正しい文字が保存されているか、リーダーがその文字を表示できるか、言語が正しく指定されているか。まずこれらを確認してから、書籍の再翻訳を検討してください。

## 文字がファイルに存在するか確認する

問題が起きている短い一節を探します。その章、前後の語、欠けている文字の位置をメモしておきましょう。アクセント記号や句読点、混在している文字体系も含めて、元の文章と比べます。

リーダーでコピーができるなら、その一節を、該当する文字体系に対応したフォントを使うプレーンテキストエディタに貼り付けてみてください。そこで正しい文字が表示されるなら、原因は閲覧アプリのフォントか描画処理である可能性が高いです。どこでも同じ誤った文字が出る場合は、ファイルの中身や、その前に行われた文字抽出の処理を調べます。

これは原因を絞り込む手がかりであって、確定診断ではありません。コピーを制限していたり、書き出しの際に文字を置き換えたりするリーダーもあります。実際のEPUBファイルを手元に残したうえで、別の閲覧アプリでも同じ一節を比べてから判断してください。

## その文字体系に対応したフォントを試す

リーダーの組版設定から、その言語に適したシステムフォントを選んでみます。アプリに出版社指定フォントを上書きする機能があれば、書籍側で指定されたスタイルとリーダー自身のフォントを比べてみましょう。

ラテン文字用のフォントは、ふつうの英文は表示できても、ギリシャ文字やアラビア文字、中国語、あるいはあまり使われないアクセント付き文字には対応していないことがあります。数式記号はさらに別の対応が必要になる場合があります。通常の本文だけでなく、表示に失敗した特定の記号も確認してください。

ひとつのフォントでどの文字体系も解決できると決めつけないようにしましょう。多言語の一節ではフォールバックフォントが使われたり、描画の挙動が変わったりすることがあります。文字サイズを変えると、既定のサイズでは見えなかった記号の欠けや行間の問題が見つかることもあります。

フォントの埋め込みはEPUBを編集するうえでの判断であり、自動的な修復ではありません。適切なフォントを用意し、配布の許諾を確認し、リソースへの参照を正しく設定する必要があります。PDF Craftは、あらゆるフォントを埋め込めることや、すべてのリーダーがそれを反映することを保証するものではありません。

## 言語タグとフォントは役割が違う

言語の宣言は、出版メタデータや本文がどの言語であるかを示すものです。閲覧アプリがテキストを解釈する助けになり、発音や言語ごとの挙動にも関わります。ただし、フォントにない文字を補ってくれるわけではありません。

[EPUB 3.3仕様](https://www.w3.org/TR/epub-33/)では、出版物のメタデータとコンテンツ文書の要件が定められています。編集した多言語の書籍では、出版物の言語と本文の言語宣言を確認します。言語が切り替わる箇所も対象です。EPUBの内部構造を編集する自信がない場合は、自分で唯一のファイルを書き換えるのではなく、形式に詳しい人にコピーを確認してもらいましょう。

展開したEPUBを調べる場合、OPFパッケージのメタデータでは出版物の言語を `dc:language` で指定します。XHTMLの本文では、文書のルート要素と、別の言語で書かれた箇所の `lang` と `xml:lang` を確認します。たとえば英語の章の中にあるフランス語の一節は、`<span lang="fr" xml:lang="fr">Bonjour</span>` のように指定できます。これはファイルの確認方法を示す一例であり、PDF Craftがあらゆる宣言を自動で修正するという意味ではありません。コピー上で作業し、編集内容を検証してからリーダーで開いてください。

バイリンガル版では、原文と翻訳文が区別でき、意図した順序で読めることを確認します。文字が正しく見えても言語メタデータが正しいとは限らず、メタデータが正しくても翻訳の正確さが保証されるわけではありません。

## 小さな範囲で閲覧アプリを比較する

可能であれば、同じファイルの同じ一節を2つの閲覧アプリで試します。フォントや端末の条件はメモに残しておきましょう。

| 見られたこと                       | 次に調べること              |
| ---------------------------- | -------------------- |
| フォントを変えると表示される               | 文字体系への対応、または書籍側のスタイル |
| 一方のリーダーでは表示され、他方では表示されない     | 閲覧アプリの対応状況や描画処理      |
| どのリーダーでも、コピーしたテキストでも文字が誤っている | 保存されている内容、または以前の文字認識 |
| 大きなサイズで記号だけが欠ける              | フォントのメトリクス、字間、スタイル   |

異なるバージョンのファイルを、気づかないうちに比べてしまわないように注意します。元ファイルと出力ファイルには分かりやすい名前を付け、両方のリーダーで同じダウンロード済みファイルを開いていることを確認してください。ライブラリにキャッシュされた古いコピーを開いていると、修正がうまくいったのに効果がないように見えます。

## 修正できたと判断する前に複数の箇所を確認する

フォントやファイルを変更したら、見出し、本文の段落、斜体、注番号、表、複数の文字体系が混ざった箇所を確認します。実際の読書環境に合わせて、文字を大きくしたり、画面を回転させたり幅を狭めたりしてみてください。目次から正しい章へ移動できることも確かめます。

[PDF Craft](https://pdfcraft.ai/ja-JP/epub-translator/)は翻訳版またはバイリンガル版のEPUBを出力します。バイリンガル版では原文の後に翻訳文が続きます。出力されたファイルをダウンロードし、お使いのリーダーで確認してください。読書や書籍の整理には、必要に応じてデスクトップ版も利用できます。どのツールで作ったファイルでも、組版の確認は役に立ちます。

ファイル全体の確認方法については、[翻訳したEPUBの互換性チェック](https://pdfcraft.ai/ja-JP/blog/validate-translated-epub/)をご覧ください。タブレットで読む場合は、[iPadでの読書手順](https://pdfcraft.ai/ja-JP/blog/translated-epub-on-ipad/)に沿って、問題のある一節をそこで試してみましょう。まずは翻訳をやり直すのではなく、問題が起きた層（本文、フォント、リーダー）を特定して修正してください。

