# 韓国語の書籍を英語に翻訳する：文単位だけでなく全体を確認する

韓国語のEPUBを用意し、人名や呼称の方針を決めたうえで、英語版全体を通して主語の省略、会話、繰り返し現れる表現を確認する方法を解説します。

韓国語の文では、誰が動作をしているのか読者に分かっていれば、主語が省略されることがあります。英語に翻訳するときは、その関係を明示しなければならない場面が少なくありません。こうした小さな判断が一冊全体に積み重なると、登場人物や出来事、あるいは論の捉え方が変わってきます。

短いテキスト向けのツールは、一つの箇所を検討するには役立ちます。しかし書籍全体を扱うには、章の順序、ダウンロードできる完全なファイル、離れた章にまたがる人名の確認方法も必要です。どちらの進め方も、いま読んでいるテキストに基づく根拠なしに「より正確だ」と決めつけるべきではありません。

## 省略された主語と呼称に注意する

英語で突然「he」「she」「they」が出てきたら、前後の原文の会話と照らし合わせてください。文脈からその人物が特定できるのか、それとも訳が不確かな関係を断定してしまったのかを確かめます。英文として文法的に正しくても、動作の主が別の人物に結びついていることがあります。

肩書きや親族呼称、その他の呼びかけも文脈が必要です。必ずしも実際の家族関係を表すとは限らず、地位や親しさを示している場合があります。すべての箇所を機械的に名前に置き換えないでください。誰が誰に話しかけているのか、場面によってその呼び方がどう変わるのかを見ていきます。

ノンフィクションでも、暗黙の参照には同じ注意が必要です。「this method」や「the result」が、前に出てきた正しい概念を指しているかを確認します。一文ずつ独立して扱うのではなく、段落を直前の説明とまとめて読んでください。

## 箇所ごとの支援とファイル全体の作業を分けて考える

箇所ごとに進める方法では、曖昧な点を検討したり、別案を比べたりする余地があります。その一方で、テキストの抽出、判断の記録、章の組み立て、読むためのファイルの再構築は自分で行うことになります。段落についての質問に答えるツールが、そのままEPUBを作り出すとは限りません。

ファイル全体をまとめて処理する方法なら、こうした組み立ての手間を減らせます。まず読める状態の韓国語EPUBを用意し、アップロードする前に目次を確認してください。スキャンしたPDFしかない場合は、文字認識と読み順の復元という工程がさらに加わります。ストアで購入した保護付きのファイルしかない場合は、翻訳すれば保護が外れると決めつけず、利用が認められたファイルを用意します。

チャットで手作業により書籍全体を翻訳する進め方については、[ChatGPTで書籍全体を翻訳する](https://pdfcraft.ai/ja-JP/blog/chatgpt-whole-book-translation/)をご覧ください。ここでの比較は作業量と成果物についてのものであり、別のサービスが韓国語を苦手とするという未検証の主張ではありません。

## 人名と繰り返し現れる表現の方針を決める

作業を始める前に、短い希望リストを書いておきます。たとえば次のようなものです。

> 自然な英語に翻訳する。人名は一貫したローマ字表記で統一する。肩書きや丁寧さの度合いに意味のある違いがあれば残す。内容を単純化せず、明快で現代的な語り口にする。

人物や地名について定まった綴りを知っている場合は、それを明記してください。自分の確認用に、原文と希望する表記の対応を短く一覧にしておきます。後半の章を読んでいないうちは、人物像を推測して書き加えるのは避けましょう。

PDF Craftの指示欄は翻訳の方針を示すのに役立ちますが、人名の正確さや章をまたいだ一貫性を保証するものではありません。処理後に、重要な名前が現れる箇所をいくつか検索してください。原文で愛称と正式な肩書きが使い分けられているなら、どこでも一つの表記に置き換えるのではなく、その違いを見える形で残すべきかどうかを判断します。

## 英語版または対訳のEPUBをダウンロードする

[EPUBを英語に翻訳するページ](https://pdfcraft.ai/ja-JP/epub-translator/)で書籍全体のファイルをアップロードし、翻訳先言語の設定で英語を選んでください。URLによって自動的に選ばれるわけではありません。英語で読むだけなら翻訳のみを、原文と訳文を並べて確認したいなら対訳出力を選びます。

簡潔な希望を入力し、現在の制限を確認してから実行してください。新規ユーザーには試用クレジットが付与され、翻訳は利用量に応じて課金されます。[料金](https://pdfcraft.ai/ja-JP/pricing/)をご覧ください。完了した処理からダウンロードし、韓国語の原文とは別に保存します。

## 序盤と終盤の章をまとめて確認する

複数の話し手がいる会話、誰かが呼び方を変える場面、以前の出来事を振り返る箇所を確認します。そうした箇所をまたいで、人名、代名詞、話し手の丁寧さの度合いを比べてください。

次に構成を点検します。章のリンク先、場面の区切り、画像、注記などです。対訳で長い段落を、実際に使う読書画面で表示してみてください。原文が並ぶぶん比較はしやすくなりますが、通読は遅くなることがあります。

問題は、読書画面のページ番号だけでなく、章と特徴的な語句の組み合わせで記録します。文字サイズを変えるとページは変わるからです。難しい箇所のために原文を手元に置き、引用や公開を予定している文章は、原文と訳文を突き合わせた詳しい確認を受けてください。

先にKindle版からEPUBを作る必要がある場合は、[Kindleファイルの準備ガイド](https://pdfcraft.ai/ja-JP/blog/kindle-to-epub-workflow/)をご覧ください。使える原文が用意できたら、完成した英語版で何が理解でき、どこから韓国語の原文にたどれるかに集中しましょう。

