# OCR後のページまたぎ脚注を確認する：続きと参照先の検証

PDFのページをまたいで続く注記、番号の振り直し、マーカーの位置、章の境界を確認してから、EPUBやMarkdownへの変換結果を信頼しましょう。

脚注が印刷されたページの途中で始まり、次のページで終わることがあります。OCRとリフローを経ると、1つの注が2つに分かれたり、隣の参照と結合されたり、本文に紛れ込んだりすることがあります。最初の行だけ見ると正しく見えても、末尾にある重要な但し書きが抜けているかもしれません。

こうしたケースでは、隣り合うページをまとめて確認します。1ページだけを見ても、注と本文の関係を完全に把握するには情報が足りません。

## 番号を追う前に、続きを追う

まず本文の該当箇所とマーカーを探します。次に元のPDFで注の始まりを見つけ、注が実際に終わるまで読み進めます。次のページの小さな文字や続きを示す表記を確認してから、新しいブロックが新しい注なのかどうかを判断します。

前のページの末尾と次のページの冒頭を比べてください。文が自然につながっているか、新しい番号があるか、段組みが変わったり新しい章が始まったりしていないかを見ます。変換後の段落だけから推測せず、元のPDFの手がかりに基づいて判断します。

出力の中で、注全体が本来の読みの流れに沿って含まれているかを確認します。冒頭と末尾の文が正しいことは目安になりますが、その間に欠けている行がないかも見てください。

## 番号の振り直しと繰り返し現れるマーカーを把握する

注番号を通し番号にしている本もあれば、ページごと、章ごと、節ごとに振り直す本もあります。そのため、同じ番号が複数の箇所に現れても、同じ注を指しているとは限りません。

変換後は、番号が振り直される境界を確認します。新しい区切りの最初の注が、同じ番号を持つ前の注へ誤ってリンクしていないか確かめます。その後に繰り返し現れる番号も確認してください。

見た目の番号が連続して見えるようにするためだけに、著者の番号を変えてはいけません。外部の編集作業で注を振り直す場合でも、元の参照と参照先の対応は正しく保つ必要があります。番号はあくまでラベルであり、意味を決めるのは対応する元の本文箇所です。

## マーカーが正しい本文箇所にあるか確認する

文末のマーカーは、文全体にかかる場合もあれば、引用や特定の語句だけにかかる場合もあります。元のPDFでの実際の位置と比べてください。正しい注へのリンクでも、次の段落に移ってしまっていれば誤解を招きます。

2段組みのページでは、段の順序と注ブロックの位置を確認します。ページをまたぐ箇所では、段落が注の前で続いているのか終わっているのかを見ます。ページ番号や柱（ running head ）が誤って挿入されると、実際よりも整った流れに見えてしまいます。

確認した内容は、次のように簡潔に記録しておくと便利です。

| 位置      | 残しておく手がかり         |
| ------- | ----------------- |
| 本文のマーカー | 章、元のページ、近くの語句     |
| 注の始まり   | ラベルと最初の数語         |
| 続き      | 次のページの位置とつながりの文   |
| 注の終わり   | 次の注や節の直前の語句       |
| 出力先     | 参照のリンク先と、戻りが機能するか |

印刷上のページ番号とPDFビューアのページ番号が異なる場合は、両方を記録します。リフローするEPUBのページ番号はリーダーやフォントによって変わるため、それだけに頼ってはいけません。

## 章の境界と前後のページを比べる

判断に迷う箇所の前後3ページ（前・現在・次）を選びます。本文の流れと注の流れを別々に読み、そのうえで両者のリンクを確認します。こうすることで、変換後の出力でたまたま隣り合っているという理由だけで、続きを正しいと判断してしまうのを防げます。

章の境界では、前の章の最後の注と新しい章の最初の注を確認します。取り残された注、誤った節に移された注、繰り返しのラベルで結び付いた注がないかを見てください。

[脚注全般のガイド](https://pdfcraft.ai/ja-JP/blog/scanned-book-footnotes/)では、通常のマーカーと注の確認方法を扱っています。[JEVのエンジニアリング事例](https://pdfcraft.ai/ja-JP/blog/jev-footnote-review/)では、内部処理で前後の文脈が必要になることがある理由を説明しています。どちらも、自分の手元の原資料で重要な箇所を確認する代わりにはなりません。

## ダウンロードした出力を、実際の用途で確認する

EPUBでは参照をたどり、本文へ戻れるかを確認します。Markdownでは、ファイル内の注の表現と、エディタで表示したときの動作を確認します。技術的にリンクが機能しても、内容が完全であることや対応関係が正しいことは保証されません。

翻訳も伴う場合は、まず復元された原文の関係を確認し、そのうえで意味を確認します。[OCRと翻訳のガイド](https://pdfcraft.ai/ja-JP/blog/ocr-and-translate-workflow/)では、この2つの作業を分けて扱っています。論文の場合は、[arXiv PDFのワークフロー](https://pdfcraft.ai/ja-JP/blog/translate-arxiv-paper-pdf/)で数式と引用の確認も加わります。

[PDFワークスペース](https://pdfcraft.ai/ja-JP/pdf-craft/)で出力形式と翻訳の設定を選べます。処理は利用量に応じて課金されます。現在の料金は[料金ページ](https://pdfcraft.ai/ja-JP/pricing/)をご覧ください。元のファイルとダウンロードした結果は一緒に保管し、解決していない注の位置はそのまま記録して詳しく確認しましょう。処理を終えたという事実だけで、ページをまたぐすべての関係が正しいと判断しないでください。

